ここのところセルタオくんのご機嫌が良くなかったのです。
次期バイク候補を模索していた僕に
自分が捨てられてしまうんかと
危機感を感じていたのかもしれません。
都内のバイク屋さんにF800GSの中古車を下見に行った時
高速道路でリアフェンダーを落としてみたり、
CRF1000アフリカツインの出物を見に行った時は
バッテリーをあげて、動かなくなったり、
CRF250RALLYを試乗した時にはガス欠寸前で
慌てさせたり・・・
そして今回、いくらいじけて見せても
ご主人様は気が変わらないと思ったのか
暴挙に出ました。
つまり、自分が壊れるより、乗り手を壊してしまえという・・・
それは7月8日(日)の午後、会社のバザーの帰りに
つくばのモトラッドに試乗の予約をとって
行く途中のコンビニの駐車場で起こりました。
うだるような酷暑の中、コンビニの冷房で
涼をとって駐車場に戻り、バイクにまたがり
何気にアクセルをひねったら・・・
大きく前輪が跳ね上がり、突如のウィリー状態に。
ここで僕は思い出したのです。
バイクを車の駐車スペースの車止めの前に
置いていたことを・・・
やばい! このままでは後輪もぶつかってしまう・・・
脳はアクセルを戻せと命令しているのに
体は言うことを聞かず
後輪は高速回転したまま、車止めに激突!
バイクにバカみたいにしがみついていた僕は
空中に放り出されたバイクとともに
地面に叩きつけられてしまいました。
左肩に「なんじゃ、こりゃ!」ってくらいの
激痛が走り、左足は倒れたバイクに挟まれ
身動きが取れません。
コンビニの外でジュースを飲んでいた
ライダーのカップルが駆けつけてくれて
バイクを起こしてくれました。
二人掛かりでも、なかなか起こせないでいたので
本当に、これが林道一人旅での事故でなかったことを
神様に感謝しました。
怪我をした僕一人では絶対にムリですからね。
コンビニ店員のおばさんも出てきて
「救急車、呼びましょうか?」
と聞いてくれました。
「あ、いや・・」と言いかけて
左肩を見て見たら、
異様に鎖骨が赤黒く盛り上がっているので
「お、お願いします!」と言ってしまいました。
コンビニ内に戻って、
痛みをこらえながら待っていると
さすが、日本の救急車、5分で到着。
痛くてしょうがないのに、なぜか
照れ笑いをしながら、歩いて
救急車に乗り込みました。
-----つづく